A jewel in a dunghill

雑念の地下シェルター

今、キャラをデフォルメできる漫画が強い。~古見さんは、コミュ障です。を読め!~

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キャラを上手くデフォルメできる漫画は強いと思う。

 

デフォルメされていることでコマのメリハリがつき読者はどのコマが作者にとって最も伝えたい・見てほしいコマなのかがわかる。

 

この手法は多くの漫画で使われていると思うが、私が読んだ漫画で印象深いのは「鋼の錬金術師」だ。主人公エドの弟である鎧の身体を持つアルフォンスはよくデフォルメされていた。

 

デフォルメされることのメリットとしてはキャラの可愛さを引き立たせることができることだろう。キャラクターが持つ魅力とは別に、ギャグにすることや可愛さを引き出すことができる。普段の表情もいいがデフォルメされたキャラを見たくなるような作品はとても魅力的だ。

 

その中でも最近デフォルメが非常に良い作品が「古見さんは、コミュ障です。」という作品だ。美人でクラスのマドンナ的存在の古見さんがコミュ障だが友達100人作ることを目指すのがおおまかなストーリーと言ってよい。

 

この作品の中で古見さんはたびたびデフォルメ化され、表情は目だけしか描かれないのに古見さんの可愛さがそこには詰め込まれている。なぜかというと普段描かれる古見さんとのギャップもあるだろうが、この作品本来の世界観に古見さんが落とし込まれているからなのかもしれない。

 

作品の中で古見さんは美少女という設定だが、クラスには他にもかわいい子は当然いる。しかし古見さん以外のキャラクターは全て古見さんの美しさが引き立つよう髪形や表情はデフォルメ化されている。記号化されたカクカクした髪型に大きな瞳であり、艶があり細かな髪の毛や表情をしている古見さんだけがある意味この作品の中で異質なモノである。

 

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だからこそ他のキャラクターと同じ世界に落とし込まれたデフォルメ古見さんはとても可愛らしく愛おしく思えてしまうのかもしれない。

 

今、キャラをデフォルメできる漫画が熱い。