A jewel in a dunghill

雑念の地下シェルター

LIFE!

 
「自分を変えたいと思うか」これは多くの人が持つ悩みであり、主人公のウォルター・ミティも心のどこかでそう思っていたはずだ。
地味で平凡なウォルターが輝く舞台は彼の空想の中だけで彼自身は変わらない、変わろうともしなかった。
しかし写真のネガを無くすという一つの事件をきっかけに彼の空想は現実に変わっていく。
「人生はきっと… 知らない世界に飛び込むことよ」
ウォルターが思いを寄せるシェリルはそう言った。
多くの人は自分を変えたい・変わりたいと思っているのに行動はしない、なぜなら自信がないからだ。
人は誰しもなりたい自分というものがあり、それを目指して挑戦や努力し生きていく。
だが歳を重ねるうちにそれを諦めてしまう人はきっといる。自分には所詮なれなかった、ただの理想でしかなかったと。
ウォルターもその一人だった。特に特徴的な体験談も誇れることもなく、いつしか自分に自信をなくしてしまっていた。
だけどショーンとネガを探す為の冒険は彼の人生を変えた。
自分には何もないと思っていたウォルターはいろんな人と出会い、世界を見て、分かり合い、それまで足踏みしていた壁を越えたのだ。
人の性格・人柄というものは大人になってしまうとそう簡単に変わるものではない。
でも人生は違う、勇気を持って未知の世界に行けばいくらでも変えることはできるしウォルターのように様々な国に行かなくてもいい。
なぜなら未知の世界なんて身近な所にだって探せばいくらでもあるのだから。